水漏れした時、賠償責任は誰が取るの?

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水漏れした時、賠償責任は誰が取るの?

水漏れは、予想することのできないトラブルです。

配管が老朽化して、気が付かない部分で水漏れしていた。屋上防水がうまくいかずに、雨水が下の階に流れ出た。 雨どいにホコリやゴミが溜まってしまい、水が噴き出してしまった。 このような水漏れトラブルは、生活をしていく中で、いつ発生してもおかしくはありません。

自分の居住空間で起きた水漏れトラブルが、同じマンション内の自分以外の住民に迷惑を掛けてしまった時には、賠償責任というカタチで何とかしなければなりませんよね。 今回のテーマは「水漏れの賠償責任」です。早速、お話していきます。

賠償責任とは?

賠償責任の意味をwikipediaで調べてみました。

損害賠償(そんがいばいしょう)とは、違法な行為により損害を受けた者(将来受けるはずだった利益を失った場合を含む)に対して、その原因を作った者が損害の埋め合わせをすること。適法な行為による損害の埋め合わせをする損失補償とは区別される。または埋め合わせとして交付される金銭または物品そのものを指すこともある。

損害賠償制度の目的としては損害の補填と将来の違法行為の抑止などが挙げられる。

簡単に言えば、故意・過失のどちらであっても、他人の体や所有物に損害を与えた場合に、お金によって責任を取る方法です。

賠償責任を果たさなければいけない「加害者側」になるのか、賠償責任を果たしてもらうべき立場の「被害者側」になるのかは、正直分かりません。 あなたにとって一生縁のない言葉かもしれませんし、思ってもみないトラブルに巻き込まれることもあります。

マンション・アパートで起きた水漏れ事故の事例

実際に、マンション・アパートで起きた水漏れ事故の原因は、大きく分けて「うっかりミス」と「故障」の2つです。それぞれの事例を詳しくまとめてみました。

<うっかりミスによる水漏れトラブル>

  • トイレに間違って、おむつやナプキンを流してしまって、汚物が溢れかえってきた。
  • 防水処理されていない場所を、水洗いをしてしまった。そのため、真下の部屋の天井からポタポタと水漏れしてきた。
  • お風呂のお湯を出しっぱなしにして出掛けて、溢れかえっていた。部屋の中は大惨事!
  • 下の階の住民からも、天井からの水漏れを指摘された。
  • 洗濯機のホースが外れて、水浸し!アパートの真下に住む人から、天井からの水漏れを教えてもらうまで気が付かなかった。
  • キッチンの配水管が詰まって、水漏れしていた。キッチンの排水口が詰まってしまったのは、日頃のお掃除方法に問題があったのだと反省した。

<故障による水漏れトラブル>

  • 建築当初から、配水管の接続に問題があった。そのため、水漏れが引き起こされた。
  • 配水管が腐食していて、水漏れが発生して、自分の家だけではなく下の階の住民にも被害がでた。
  • 屋上階ではないのに、外壁から雨水が部屋の中に滴り落ちてきた。
  • 防水処理してある場所でも、劣化によって雨漏りが避けられなかった。

以上、水漏れトラブルと言っても、さまざまなケースがあるのです。

マンション管理組合・大家さんが賠償責任を取るケース

水漏れの箇所や原因によっては、マンション管理組合・大家さんが賠償責任を取ることもあります。 基本的に、マンション管理組合や大家さんはもしものトラブルに備えて、火災保険やマンション保険に加入しているので、共有部分の故障によって起きたトラブルの場合、保険が適用になるケースがほとんどです。

しかしながら、賃貸として住まわれている方は、入居時に取り交わす契約・規約をきちんと確認する必要があります。 なぜなら、共有部分の配管が個人割振りのマンションもありますので、きちんと確認しておきましょう。

入居者が賠償責任を取る場合のあるケース

いわゆる「うっかりミス」によって水漏れトラブルが発生し、それによって他人の所有物の損害を招く事態となってしまった時は、当然「個人」で責任を取る必要がでてきます。 下の階に水漏れが伝わってしまうぐらいお風呂の水を溜めすぎてしまったりすれば、上の階の入居者が賠償責任を取ることがほとんどです。

そこで、賃貸物件の入居者の方は「個人賠償責任保険」を大家さんが加入しているのか、または個人で加入の有無を選ぶことができるのかを確認していきましょう。

「個人賠償責任保険」は、日常生活を保障する保険とも言われて、起こりうるさまざまな過失が補償の対象になります。

今回テーマとして取り上げている水漏れはもちろんのこと、ペットが他の住民に噛みついてケガをさせた時、子どもがお友達と遊んでいてケガを負わせたしまった時などにも役立つ保険です。

「個人賠償責任保険」は、火災保険など既存保険の「特約」という形になる場合がほとんどです。

トラブルが起きていない時には、加入する必要ないなと思ってしまう「個人賠償責任保険」ですが、トラブルが起きてからではどうしようもならないので、余裕のある時に大家さんやマンション管理会社に問い合わせて聞いてみるか、規約を確認しておきましょう。

テナント店舗で起きた水漏れ事故の事例

賃貸物件は、住居のみではありませんよね。 むしろテナント店舗の方が水漏れトラブルは起きています。

テナント店舗の場合は、その場所に住んではいませんが商売を営んで生計を立てているわけですから、水漏れトラブルが起きると営業に支障がでて、その人の生活にも影響を与えてしまいます。

ある飲食店では、配水管の老朽化によって天井から水漏れが起きてしまいました。

集中豪雨や暴風雨などの天災が影響したわけではなく、完全に配管からの水漏れだったそうです。 さて、このような状況での水漏れは、果たして誰に賠償責任があるのでしょうか?

テナント店舗の管理者が責任を取る場合

テナント店舗の管理者は、お店のオーナーに対して「きちんと営業ができる」という条件のもとに賃料をもらっています。

配水管の老朽化によって店舗内に水漏れが起きている場合は、この「きちんと営業ができる」という条件に合致していないためテナント店舗の管理者が責任を取り配水管の修理をするべきです。

お店は営業ができるという条件のもとで賃貸契約を交わしているので、店舗内の水漏れによって得られた利益を休業補償という賠償責任で請求してくる方もいます。

今回は「水漏れと賠償責任」というテーマでお話しました。

洗濯機の排水が外れていた・防水処理されていない場所をじゃぶじゃぶと水洗いしてしまったなど、自分の過失によって水漏れが起きた場合は、その部屋の住民に賠償責任が生じます。

しかしながら、マンションの共有部分の配水管トラブルなどで水漏れが起きた場合など、明らかにその部屋の居住者の責任ではない場合はマンション管理組合や大家さんに賠償責任が生じます。

水漏れトラブルにおける賠償責任は、「ケース・バイ・ケース」です。 万が一水漏れトラブルが起きてしまったら、自分1人の力でどうにかしようとせず、マンション管理会社や大家さんに問い合わせをして賠償責任の所在を明らかにし、最善の方法を考えましょう。

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