水道管の修理方法は種類によって異なる!1番多い塩ビ管とは?
水廻りのトラブルの1つに「水道」があります。蛇口をひねると、ビックリするような色の水が出てきてしまった。とにかく水が出てこない。何だか水の味が鉄臭い。
このような水道管のトラブルを感じることも、少なくありません。水道管を自分で交換できるのかしら?と考える人もいるかもしれませんが、自分で交換することはおすすめできません。
専門の水道管修理業者にお願いをして、きちんと直してもらうことが大切なのです。
そこで今回は「水道管の種類」にについて、ご紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
水道管の修理方法は、さまざま!
水道管というと、みなさんはどのようなものをイメージしますか?
金属製をイメージする人も多いでしょうが、最近では金属製の方が珍しくなっています。
専門の修理業者に任せるので、自分は何の知識を持たなくても大丈夫だろうと思っているのなら、大間違いです。水道管の交換をするときには、専門の業者に依頼することになりますが、水道管に関する幾分かの知識を備えておくことが必要です。
水道管の詳しい修理方法は専門の業者にお任せするとして、こちらでは一般的な水道管の種類や特徴をまとめてみました。
一番多い、塩ビ管ってなに?
自宅の水道管の素材には、一般的に塩化ビニールが最も多く使用されています。
ちなみに、塩化ビニールでできた水道管を、塩ビ管と言います。塩化ビニールはとても耐水性が高く、高性能なのに値段がお手頃なため、現在多くの水道管がこちらの素材を使用しているのです。
しかしながら、塩化ビニール管を使用するにあたって、ただ値段が安いからという理由で選んではいけません。塩化ビニールを素材にした水道管には、デメリットもあります。
実は、環境ホルモンや発がん性物質が塩ビ管から溶け出てしまう可能性があるので、人体に全く影響がないとは言い切れないのです。
塩ビ管の水道管はわりと耐久性が良いと言われていますが、大体15年で劣化してきますし、長持ちしても25年で塩ビ管の劣化が激しくなってきてしまいます。
塩ビ管は自分でも修理ができますが、やはり水道管については専門の業者にお任せした方が良いでしょう。
専門業者に塩ビ管の修理を依頼した場合、塩ビ管の部分的な修理の場合は10000円以内で済むはずです。
状況によって費用も変わってきますが、大体は20000円程で収まるでしょう。
ひと昔前は主流だったらしい!鉄管(鋼管)
水道管の種類を語る上で欠かせないのが、ひと昔前には一般的だった「鉄管」です。鉄という素材を使用しているので、とても耐震性に優れていたため、長年定番の水道管として使われてきました。
でも、鉄という素材である以上錆びやすく、なかなか加工もしづらいというデメリットがあるため、最近では加工が容易で耐久性の良い「塩ビ管」が使われています。
水道管の修理という点で考えても、鉄管はなかなか難しいところがあります。
鉄素材の水道管の場合、さびによって小さな穴が開いてしまうことが多く、穴をふさぐという処理が必要となります。しかしながら、一度ついてしまった錆を完璧に落とすことは不可能です。
ですから、鉄素材の水道管の場合は、配管そのものを取り外して、取り付けるという作業が必要となってくるのです。修理も塩ビ管より大掛かりになるので、どうしても修理費用もかかってしまいます。
修理に手間がかかるかも「銅管」
銅管は給油管として用いられることが多いです。その理由として、鉄管や樹脂管などの他の水道管と比べて、熱に強いと言われているからです。
ただし、銅の腐食は要注意!
腐食によって銅管に小さな穴が生じてしまって、どんどん水漏れが起きやすくなってしまうので、きちんと修理と取り換え作業をおこなうことが大切です。
加工のしやすさが魅力。プラスチック樹脂のHIVP管
プラスチック樹脂で作られている、HIVP管はメジャーな水道管の1つです。
「水道管のイラストを描いて下さい」というと、金属製の水道管をイメージする人がほとんどでしょうが、実際の現場ではプラスチック樹脂の水道管も多数使われています。
鉄管や銅管などの金属製の水道管に起こりやすい腐食によるトラブルですが、プラチック樹脂が材料になっているHIVP管であれば、腐食によるトラブルは防げます。
プラスチック樹脂なので加工がしやすいというメリットがある反面、急激な温度変化には弱いので、給油管への使用は向いていないというデメリットもあります。
水道管の中でもプラスチック樹脂の修理費用は、加工しやすいというメリットがあるので、比較的安く済ますことができます。
最近増えている、ポリエチレン管
ポリエチレン管、通称「ポリ管」の最大のメリットは、取り付けと取り外しが簡単なところです。
金属製の水道管が劣化したため、新しいものに交換する・新しく家を建てる・リフォームによって水道管を変えるという場合には、取り付けも取り外しも簡単なポリ管が採用されることが多いです。
では、いくつかある水道管の種類の中でも、どうしてポリ管の取り付けや取り外しが、非常に簡単だと言われるのでしょうか?
一番の理由は、接着時に専用の工具も、薬剤も必要が無いというところです。
一般的に水道管の修理は「水道管」と「継手(つぎて)」という部品を、専用の工具や接着剤を使ってつなげていきます。
しかしながら、ポリ管に関しては、手ではめ込むだけで作業が完了するのです。これは、作業工程がとてもらくちん!作業工程がとてもシンプルな上に、熱や化学物質にも強いというメリットがあります。
近年登場、これから普及?エルメックス管
エルメックス管は、近年注目されている水道管です。
実際の現場ではあまり使われている事例はありませんが、これから普及が期待される種類の水道管となっています。
ちなみにエルメックス管は、とても耐寒性と耐熱性に優れているという特徴があります。
驚くのは、その温度!マイナス70度~95度まで対応できるので、真冬の寒さにも真夏の暑さにも強い水道管なのです。エルメックス管は、酸化やさびも引き起こしにくいと言われているので、今後注目されていくでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は「水道管の種類と修理」について、お話をしました。
自分で何でもできるのが理想ですが、水道管の修理に関しては、専門の業者にお任せをするのが1番です。細かな修理内容まで把握しておく必要はありませんが、水道管の一般的な種類に関しては、軽く頭の中に入れておいても損はないでしょう。