キッチンの蛇口から出る赤色の水や異物はサビの可能性大
1995年以前に建てられた家にお住いの方は、確認してください。今から20年前までに建てられた家の水道管には鉄製の配管が使用されていました。鉄製の配管は赤サビが発生しやすいため築15年程度で交換することを余儀なくされてきました。
2005年以降は、鉄製の配管は使用されておらず樹脂製の配管が主流となっています。樹脂製の配管とは、硬質塩化ビニール管やポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管などがあります。
サビが体に悪影響を及ぼす
水が鉄の味がしたり、水から変なニオイを感じたり、シャワーの勢いが急に弱くなったりすることはありませんか?配管から出るサビの主成分は鉄です。
鉄分は人間の体に必要な栄養素です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人男性が約7mg/日、成人女性が約10mg/日となっています。水道水の水質基準値は、0.3mg/ℓ以下となっており、それ以上の鉄が含まれると水の色が赤く着色して見え、味が悪くなります。嘔吐や下痢を頻繁に繰り返すという場合は、ご自宅の配管を調べてみるのもいいかもしれません。
赤い色の水だけではなく、赤色や黒色の硬い粒状の異物が蛇口に付着していたり、水と一緒に落ちてきたことはありませんか?その異物を平たい部分に置き、割り箸などで潰してみてください。潰れた感じがグシャッという感じであればサビの可能性が高いです。
サビの種類は赤色だけではない
サビの種類は、赤色や黒色だけではありません。蛇口の周りに緑色の汚れを見たことはありませんか?銅像や10円玉などがたまに緑色に変わっている箇所がありますが、あれは緑青(ろくしょう)と言って銅が酸化して錆になったものです。銅製のものがどこに使われているかというと蛇口本体に使用されている場合かあります。
緑青の原因は、蛇口から出るお水に酸、塩分、湿気などが化学反応を起こします。緑青は、体に悪影響は及びませんが掃除しておいた方がいいでしょう。緑青には、重曹とお酢で掃除をするとキレイになります。
キッチンの蛇口から赤色のサビが出るのであれば配管の交換が必要ですのでプロの水道業者にお問い合わせください。